achikoの日記

大自然セラピー。漢方&薬膳好きのぐーたら養生

漢方の勉強会〜口臭

毎月一回、漢方薬局主催の勉強会に参加して一年がほど経ちました。

初めて購入した薬膳の本を監修されていたのが、 

現在、蒲谷漢方研究所所長の魯先生。

www.kabaya-pharmacy.co.jp

他に漢方専門の薬剤師さんが講義をしてくださいます。かみ砕いて東西医学の両面から話をしてくださるので分かりやすいです。 

 

復習を兼ねてblogに書こうと思いながら…今に至る。。。(^_^;) 私の復習も兼ねてどうぞお付き合いくださいね。

 

目次 

テーマは「口臭」

なかなかデリケートな問題でもありますよね。職場や学校など対人関係において、氣にされる方も少なくないかと思います。

 

現に私も接客業だったのでフリスク依存症で携帯していないと不安になるくらい(^_^;)この精神的な要因もあるそうです。

 

確かに"病は氣から…氣は心から"とも…。氣にする、ということは、その氣を生み出し、引き寄せ纏うことにも繋がりますもんね。

 

 

口臭に悩む人はどこで相談する?

 口臭に悩まれる方は、やはりお口中の問題なので歯医者さんに相談する方が多いとか。歯科医主体の日本口臭学会があるそうですが、未だ原因や対策など解明されていないそうです。


漢方に馴染みがある方は、歯科医の他に漢方や中医薬局や専門医に相談する選択肢も浮かびますよね。

 

内面の問題は表面に現れる!!

中医や漢方医は検査機など無い時代、とにかく観察!!

観察して原因を探っていた先人たちは、見て、聞いて、嗅いで、触って。。。と五感六感と全身全霊の感覚研ぎ澄まし、臭いの種類によってどの臓器が弱っているか?病の目星をつけていたようです。

 

王様付きの医師は、毎日の排泄物の臭い、色、形などを観察して王様の健康管理をしていたとか。味もみたとかみないとか…(*_*) 子育てママさんが赤ちゃんの体調を把握する時と同じですよね。

 

その他、メンタル的な問題が隠れているケースもあるので、カウンセラーやセラピーを受ける方もいらっしゃいます。

 

 

◆口臭の原因 

大きく分けると2つ。①病的要因と②生理的要因

 

①歯科、耳鼻科、内科、心因性の病的要因。

・歯科:歯垢
(食べカスを餌に細菌が繁殖→炎症→口臭)

・耳鼻科:副鼻腔炎咽頭の炎症(膿が口に流れ込み→口臭)

・全身疾患:糖尿病→ケトン臭

(糖質代謝異常により。林檎が腐敗したような甘酸っぱい臭いが口臭や体臭になる)

・肝臓疾患→アンモニア
・腎臓疾患
心因性

 

 

②唾液の減少と舌苔が厚くなる、生理的要因

唾液減少する時

加齢、起床時、空腹時、緊張時、疲労時、更年期、月経時など。


他、シェーグレン症候群、口呼吸、ストレス、タバコ、酒、水分摂取不足、薬の副作用でも唾液のが減る要因だそうです。緊張時やストレス、タバコ、お酒など交感神経が高ぶると唾液が出にくいとか。舞台や壇上に上がる前に、緊張で口がカラカラって言ってる人いますもんね。なるほど。。。

 

 

唾液を大切にしよう!

唾液はお口の中をキレイにしてくれる立役者。99.5%は水分で消化を助けるmy酵素

 

大切な潤いもあるので、むやみに吐くのは無駄遣いでクレイジーだ!!と貝原くんの養生訓にも書いてありました_:(´ཀ`」 ∠):

 

粋がって?!唾を飛ばす人がいますが、飛ばすときに氣も一緒に消耗しちゃうのである意味自虐行為。。。(-_-メ) 

 

 

痰は粘着質で体内の水巡りを妨げるので、ティッシュなどに静か~に、排出しましょうね。

 

 

シンノスよりも汚い?!

ところで、皆さん、お口の中の細菌数ってどのくらいか知ってますか??

 

お口の中の細菌は、1000~2000億個と言われシンノスよりも多いらしいです…Σ(゚д゚lll)

 

シンノスはお口よりも綺麗…って衝撃の事実!!(=_=)(=_=)

 

あ、シンノスって肛門のことで〜す。佐賀出身の友人からレクチャーされました(笑)

 

起き抜けのチューはヤバイよね…海外ドラマを見る目が変わったよ( ゚Д゚)

朝一杯の水は、一度ウガイしてから飲んだ方が良さそう。

 

 

歯垢も唾液減少も口内環境を悪化させ、口臭につながり、またアレルギーやカゼなども誘発すると言われています。

 

高齢者や寝たきりの方は、唾液減少のため口内殺菌できず、細菌が肺に侵入し肺炎になるケースや嚥下障害になったりもするとか。。。

 

唾液は口内環境にも口臭予防や健康にも欠かせないものだと改めて知りました(*´꒳`*)。

 

 

 

ということで、シンノスよりもお口を清潔にしてくれる

◆唾液の増やしかたは?

 

 ・水分摂取 

(お茶は利尿作用があるので、ノンカフェインものや水がよい)

・甘酸っぱいものを食べる

(薬膳の考えで酸甘化陰!梅干しを見ると唾が出るように、甘酸っぱいものは潤いを生む)

・滋陰、潤い食材を食べる(豆腐、蓮根、キクラゲ、白ごま、百合根、山芋など)

・咀嚼回数を増やす

・3つ唾液腺(耳下、顎下、舌下腺)をマッサージする

・舌を動かす

・市販の口臭潤いミスト使う(配合されている柿渋や林檎のタンニンが殺菌、熊笹は消臭効果があるそうです↓)

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◆中性を保とうとしている唾液 

お口の中は酸性になったりアルカリ性になったり…忙しく変化するそうです。唾液は常に中性に戻そうとしているとか \\٩( 'ω' )و ////

 

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◆舌苔が厚くなるのは・・・

舌表面に付着した食べかす&アカに細菌が繁殖→口臭に。

 

漢方診断方法の1つに舌診があります。舌は臓腑に結びついていると考えるので、舌本体の色、形、動き、舌苔の色や量、状態などを診ます。

 

 正常な舌は赤ちゃんや子供さん。

 

舌苔はレースのカーテンで被われたように、薄っすら白く土台の色が分かるのが正常で、体調や時間によって舌や苔に変化します。その中で舌苔が厚く、べったり付着していると口臭の原因や不調のサインとして現れるそうです。

 

 

・舌苔が厚くなる要因

  1. 痰湿体質。肥満や水分代謝異常により現れる不調のこと。痰→濃厚な水液で、体内の巡りを停滞させたり、臓腑機能を乱し様々な病因になりうる ★甘い物、脂っこい物、酒、清涼飲料水、過食、偏食、運動不足などが原因自覚症状→口が粘る、痰、胃のムカムカ、肥満など
  2. 胃腸機能低下
  3. カゼのひきはじめ、薬などによって(一時的に)
  4. 運動不足

 

 薬膳対策としては

1、痰湿をためない。↑★であげたことを氣をつける。

2、胃腸を大切にする

3、よく噛む

 

胃弱の人が消化の悪いものを食べたり、暴飲暴食、夕食後にすぐ寝たり、遅い時間の夕飯などで胃に残留物が停滞している場合や

 

辛い物の食べ過ぎ、脂っこい物、甘い物を食べ過ぎると胃に熱がこもって起こる胃痛や胸やけも強い口臭に。

 

甘い物や脂っこいものは、湿と熱をためやすいので、海藻や瓜、こんにゃく、大根などでその濃厚なねばねばした水液(痰湿)の塊を洗い流すイメージ~。

 

 食後、緑茶などの苦い物も胃熱をクールダウンしてくれるのでおススメです。

 

 

◆おススメ消化酵素

 肉料理にキムチ。食後にサンザシ茶など消化を助けてくれるので常備しています。

最近、超便利でハマっているのが、こちら↓ 

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晶三仙は、

サンザシ、神麹、麦芽という消化酵素が配合されているので夜遅い夕食やお肉など、脂っこいものを食べた時、消化不良や胃が弱っている時に効果的です。出張時、疲れた時には手放せないのだ~。

 

今までは、サンザシと神麹と麦芽を煎じて茶として飲んでいましたが、これはその手間がない!! 友人は海外旅行に持参。効果ありすぎて太って帰国してました(笑)

 

 

そして、こんなチェカーがありました(@ ̄□ ̄@;)!!

 強い味方だけど、ちょっと怖いよね。。。 まぁ結果は、内部の事情ってことで(;^ω^)

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まとめ

  1. 口臭は病的(歯科・耳鼻科・内科・心因)と生理的(唾液減少、舌苔)要因がある。
  2. 口内環境をよくする。日々の歯磨きやメンテナンスをしよう。
  3. 口内を乾燥させない。口呼吸を改善する。唾液を大切にする。唾液を増やす。
  4. 胃腸を大切にする。咀嚼する。
  5. 舌苔を厚くしない。(食生活見直しや適度な運動、消化酵素の活用などで体内に湿をためないように。)
  6. 体臭チェッカーをつかってみる。
  7. 歯科医や口臭外来、漢方専門医、漢方薬局、心理カウンセラーなどに相談しよう。

 

 根本的に改善するには、内外からのアプローチが大切ですね。

 

歯磨き、唾液大切にします~。